えろまん~エロスでよみとく万葉集~

おもしろさ:★★★★

ためになる:★★★★

所要時間 :4時間

万葉集をここまでおもしろく解説してくれている本に出合えたのは初めて!あんなに堅苦しい言語が実はエロかったというお話です。

万葉集とは、日本最古の和歌集で天皇や貴族たちの歌が4500首以上も収録されているもの。普通に読んでみると、古典的な言い回しが多いので、何のことを言っているのかさっぱり理解できない歌もある。

文学に通じている人なら「こんな意図があるんだよ」と理解できそうなんだけど、それでもやっぱり遠回しな言い方で歯切れが悪く感じられる。

そんなちょっと理解しづらい万葉集の歌が、実は男女の卑猥な描写が満載だったなんて!と、驚くくらいとにかく大胆に解釈してくれています。

もくじをさらっと紹介
第一部 異常に多いエロ歌、恋歌

第二部 万葉時代にも恋の制約

第三部 今と変わらぬ恋心

第四部 今と昔を結ぶ糸

この本は大きく四部にわかれていて、全部で15章から成り立っています。この1冊の中に100以上の歌が紹介されていて1つ1つ情景などもわかるように解説されています。

おもしろい歌をちょっと抜粋してみましょう

白たへの 我が下衣 失はず 持てれ我が背子 直に逢ふまでに

巻第十五・三七五一

これは「次に逢う日がくるまで私の下着を身に着けといてね」という、ちょっと変態ちっく?な内容になっていますが、流罪にあった夫におくった妻の歌とされています。

下着は肌に直接着けるものなので、今度「直に会えるため」の願掛けにもなっているようです。

読んでみた感想

まず、昔の人はこんなにもエロを歌にしていたのか?!という驚きがありました。今でいう、Twitter感覚でさらっと恥ずかしげもなく歌を詠んでいます。

「きっと昔の人はオープンな恋愛はできなかったんだろうな~」と勝手に解釈していましたがしていましたが、この本を読んでみると、人の目をすり抜けて好きにやっている人が結構いたんだなと知りました。

挿絵はありませんが、家系図や歌の逆引きなでもあり思った以上に読みやすかったです。『受験生は読まないでください』という注釈がありますが、確かに奈良時代の雅なイメージがくずれてしまうかも(笑)

人妻・老いらくの恋・男の妄想など、性への開放がけっこうゆるゆるだったんだなぁと感じられる本です。

 

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